海底境界層における窒素循環の解析手法とその実際
1 月 9th, 2009
今回紹介する本は、これまでに体系だった調査や研究手法が乏しかった海底境界層について、その機能を評価する際の生物化学的な物質循環の調査を、どのような手法で進めるかを具体的に解説したものです。
ここでは調査対象海域として東京湾や瀬戸内海といった内湾や沿岸での底層と堆積物を考えています。
第1章 海底境界層における生元素の循環と生物活動―その研究の背景と問題点
第2章 境界層をめぐる物理環境の計測
第3章 底層から堆積物へのフラックス―セジメントトラップによる解析
第4章 海底境界層における有機物の分解・無機化と栄養塩のフラックス
第5章 生物群集の組成・現存量及び代謝活性
第6章 境界層とバイオターベーション
第7章 海底境界層をめぐる生元素循環のモデル化
本編は、海底、海底境界層の定義とモニタリング手法から始まり、その手法と分析方法も含めて、その歴史と課題について述べられています。
次に窒素循環における外力としての水及び底質の移動特性、物理場の計測から解析、また沈降粒子のフラックス、堆積物の分解及び溶出、それに加えて微生物、マクロベントスなどバイオターベーションに関連する窒素フラックスといった海底での物質循環を網羅しています。
最後に、海底境界層でのモデルの考え方と構成、現地観測との適応性についてもまとめられています。
海の研究者のための海底環境を学ぶ本として、重宝するのではないでしょうか。
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