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Posts Tagged ‘海底環境’

全・東京湾

2 月 6th, 2009

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全・東京湾

第一章 現住所は東京湾
 1. お母さんイソガニの本能
 2. ハゼ公の水中ワンルーム
 3. イッカククモガニの思春期
 4. 風呂田先生のこと
 5. ヘドロの水中撮影技法
 6. カニの交尾シーン
 7. コウイカの黒い卵
 8. ビバ!東京湾の華たち
 9. カブトガニとロマンチック
第二章 湾一周
 1. 富津岬発、観音崎着
 2. 湾一周・補記
第三章 東京湾の漁法
 1. 勇壮なる海のワルツ-巻網漁
 2. 青潮という敵の影-アサリ漁
 3. 夜明けの生存競争-貝のもぐり漁
 4. 潜水艦も現われる風景-遊漁船業
 5. 海中の配線図-タコツボ漁
 6. 豊漁の証明と現実-底曳漁
 7. 板子一枚下は地獄-大自然と漁の定説
第四章 東京湾人生
 1. 船上のメリー・クリスマス-羽田沖の飯田昭三
 2. 美味いノリを作る永遠の老師-船橋の瀧口喜一
 3. 荒れた海を選ぶ孤狼-富津の森田勇司
 4. タチウオを追う夫婦舟-横浜・柴の小山「小金丸」
 5. 東京湾を継ぐ胎動-二一世紀の漁師
第五章 人と自然と東京湾
 1. 一月二日の「ふなゆえ」
 2. シベリアから来るスズガモ
 3. 大都会の古今物語
第六章 東京湾の魚は食えるか?
 1. 「浅草ノリ」を殺すな!
 2. 海から食卓までカレイを追跡
 3. 東京湾の魚は食えるか?
あとがき

10年間、著者中村 征夫氏がヘドロに埋もれながら写真を撮り、実体験をもとに書き記したルポルタージュです。目次からも分かるように、あらゆる生物を写真に収め、海と直接かかわる漁師達に耳を傾け、科学者よりも海を知る写真家かもしれません。最後に、「今後も彼ら(生物)の姿を追い続けることで、もっとも敏感に東京湾の環境の変化を読み取ることができるような気がする」とあります。見ることで生物と環境とのかかりを感じ取れるのは、長い時間/労力を費やして得られるものかもしれません。こういったところに長期的なモニタリングの重要性があると感じます。

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海と湖の化学

1 月 20th, 2009

今回紹介する本は、いつも所属する研究所の図書で借りていたもので、参考頻度が高いために今回購入したものです。

海と湖の化学
海と湖の化学

序 水の惑星
序―1 地球と海と生命の歴史
序―2 地球表層における水

第 I 部 海と湖の化学

1 海水の化学
 1.1 元素の海水中平均濃度と滞留時間
 1.2 分布を支配する要因
 1.3 主要元素
 1.4 微量元素
 1.5 酸素酸元素―酸化還元環境の指標
 1.6 アルミニウム
 1.7 マンガン―最もアクティブな微量元素
 1.8 鉄―海洋生物生産を支配する微量元素
 1.9 鉄,コバルト,ニッケル,銅,亜鉛,カドミウム,鉛―生物活性微量金属
 1.10 海洋深層水の微量元素
2 海洋堆積物の化学
 2.1 試料の採取
 2.2 年代測定
 2.3 主要構成成分
 2.4 初期続成過程
 2.5 沈降粒子の元素組成―堆積物形成の前駆過程
 2.6 堆積物の化学組成からみる海洋環境の変遷
 2.7 おわりに
3 海洋生物と微量元素
 3.1 海藻の化学
 3.2 海洋プランクトンの元素組成
 3.3 植物プランクトンの鉄取り込みのメカニズム
 3.4 植物プランクトンがクロムのスペシエーションに及ぼす影響
4 海底熱水と海底湧水の化学
 4.1 海底熱水系
 4.2 熱水のトレーサー―マンガン,鉄,アルミニウム
 4.3 海底熱水中のタングステンとモリブデン
 4.4 深海冷湧水生態系―初島沖深海シロウリガイ群集
5 湖の化学
 5.1 琵琶湖の主要成分と栄養塩
 5.2 琵琶湖のマンガンと鉄―マンガン酸化物
 5.3 琵琶湖のヒ素のスペシエーション
 5.4 宍道湖・中海
 5.5 宇曽利湖
 5.6 湖の溶存微量元素
 コラム1 海洋化学研究の源流
 コラム2 海水中元素溶存量の規則性

第 II 部 水圏微量元素の分析化学

1 共同沈殿法
 1.1 共沈による無機成分の捕集
 1.2 pH-共沈率曲線
 1.3 有機物の捕集
 1.4 表面錯体生成モデル
 1.5 微量元素の除去機構―共沈に基づくアプローチ
2 固相抽出法
3 電気化学分析法
 3.1 タングステンとモリブデンの接触波ポーラログラフィー
 3.2 ストリッピングボルタンメトリー
 3.3 カラム電極電解法
 3.4 その他の電極
4 比色法による現場簡易水質分析法
 4.1 吸光光度法
 4.2 現場簡易水質分析法
5 蛍光光度法
 5.1 ルモガリオン法によるアルミニウムの定量
 5.2 5,7-ジクロロ-8-キノリノール法によるイットリウムの定量
 5.3 モーリン法によるジルコニウムの定量
 5.4 2,3-ジアミノナフタレン法によるセレンの定量
6 蛍光X線分析法
 6.1 原  理
 6.2 装置と検出限界
 6.3 定性分析
 6.4 定量分析
 6.5 新しい分析法
7 放射化分析法
 7.1 特徴と原理
 7.2 分析操作の概要
 7.3 機器的中性子放射化分析
 7.4 放射化学的中性子放射化分析
 7.5 分析上の注意点
 7.6 海洋試料の分析例
8 クリーン技術
 8.1 一般的な注意
 8.2 試料採取
 8.3 器具類の選択と洗浄法
 8.4 ろ  過
 8.5 試薬の選択と精製
9 多元素同時分析法
 9.1 原子スペクトル分光分析法
 9.2 溶媒抽出-ICP-AES法
 9.3 カラム抽出-ICP-MS法
10 化学種別分析法
 10.1 リ ン
 10.2 バナジウム
 10.3 クロム
 10.4 ヒ 素
11 船上自動分析法
 11.1 マンガン
 11.2 鉄
 11.3 アルミニウム
12 テレケミストリー
 12.1 新しい海洋観測プラットフォーム
 12.2 現場型化学成分分析装置―GAMOS

 

詳しい目次で長くなってしまいましたが、ご覧の通り「化学」の書物であるので、環境関連の研究をされている方でも生物等の他の専門の方には難しい内容であるかもしれません。

ただし、zoobioのように物質循環研究を行っている方には、知識を深めるにあたって、これ以上網羅されている本は他になく、海洋化学分野の辞書的な役割を担える一冊といえます。

もちろん大学、大学院の学生さんや研究者の方、さらには環境コンサルタントに勤めている方などにおすすめです。

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海洋ベントスの生態学

1 月 11th, 2009

今回紹介する本は海洋生物の中のベントス(底生生物)に関するものです。

海洋ベントスの生態学
海洋ベントスの生態学

第1章 ベントスとはどういうものか
第2章 個体群動態と生活史
第3章 社会関係
第4章 種間関係
第5章 群集の構造と動態
第6章 生態系と物質循環
第7章 生物地理
第8章 ベントス生態学と水産のかかわり
第9章 富栄養化による環境攪乱

 

キーワードを挙げてみると、生活様式、摂食様式、個体群動態、雌雄関係、種間関係、生物撹乱、生態系と物質循環、生物地理、水産、環境撹乱などなど、その内容は盛り沢山で、ベントス研究に関する内容が網羅されています。

また参考文献もしっかりと記載されており、さらに巻末の14ページにわたる索引も読者にとって非常にありがたいと思います。

海の環境に関する研究をされている方にとって、ベントスの知見は外せないと思うので、是非この一冊を手にしてみてはどうでしょうか。

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海底境界層における窒素循環の解析手法とその実際

1 月 9th, 2009

今回紹介する本は、これまでに体系だった調査や研究手法が乏しかった海底境界層について、その機能を評価する際の生物化学的な物質循環の調査を、どのような手法で進めるかを具体的に解説したものです。

ここでは調査対象海域として東京湾や瀬戸内海といった内湾や沿岸での底層と堆積物を考えています。

海底境界層における窒素循環の解析手法とその実際
海底境界層における窒素循環の解析手法とその実際

第1章 海底境界層における生元素の循環と生物活動―その研究の背景と問題点
第2章 境界層をめぐる物理環境の計測
第3章 底層から堆積物へのフラックス―セジメントトラップによる解析
第4章 海底境界層における有機物の分解・無機化と栄養塩のフラックス
第5章 生物群集の組成・現存量及び代謝活性
第6章 境界層とバイオターベーション
第7章 海底境界層をめぐる生元素循環のモデル化

 

本編は、海底、海底境界層の定義とモニタリング手法から始まり、その手法と分析方法も含めて、その歴史と課題について述べられています。

次に窒素循環における外力としての水及び底質の移動特性、物理場の計測から解析、また沈降粒子のフラックス、堆積物の分解及び溶出、それに加えて微生物、マクロベントスなどバイオターベーションに関連する窒素フラックスといった海底での物質循環を網羅しています。

最後に、海底境界層でのモデルの考え方と構成、現地観測との適応性についてもまとめられています。

海の研究者のための海底環境を学ぶ本として、重宝するのではないでしょうか。

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